自動車部品事業
自動車の燃料を貯える「フューエルタンク」や、燃料タンクから気化するガソリンを内部の活性炭に吸着させて大気中への放出を防ぐ、「キャニスター」。そして給油口からフューエルタンクまでガソリンを導く「フューエルインレットパイプ」を製造しています。
燃料系部品は、ガソリンが気化する際に発生する有害物質が大気へ排出される量を低減する役割を担っています。そのため、環境を守るための様々な法規への対応や、重要保安部品ならではの各種性能(給油性、耐食性、耐久性など)を保証することが必要となります。
「キャニスター」では、気化したガソリンの流れ解析技術、高性能な活性炭の採用により、製品の高性能化・小型化・軽量化を実現し、各国の規制要求値が高まるなか、その規制目標を達成しています。また、「フューエルインレットパイプ」では、ステンレス管に電着塗装を施した独自の防錆技術により、優れた耐食性を保持しています。
燃料系部品は地球環境への影響が大きいため、それぞれの製品においてさらなる改善を続けていきます。さらに、燃料系部品の「フューエルタンク」「キャニスター」「フューエルインレットパイプ」の3つの製品をシステム化することで、性能向上および小型化できるよう開発を進めています。
フューエルインレットパイプ
給油口から、燃料タンクに燃料をスムーズに導くための部品です。パイプ構造で、材質には鉄やステンレスを使用しています。
特に、ステンレスに電着塗装を施す独自技術で高い耐食性を持つ製品の生産もしています。
フューエルタンク
燃料を貯蔵するための容器です。材料には、メッキした鋼板を使用しており、上から塗装も施されております。
確実なシール性(液体や気体が漏れないこと)が重要で、高いプレス技術、溶接技術が必要な部品です。タンク本体、燃料ポンプ、サブタンク等、多くの部品から構成されています。
キャニスター
樹脂製の容器に、活性炭を充填させた製品です。燃料タンク内部の圧力調整として、揮発ガソリンを放出する際に、本製品を通して有害成分を吸着し、クリーンエアーにして大気に放出させます。各国の厳しい環境規制に対応した製品を開発しています。