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アジアにおける重要拠点
インドネシア新会社設立Part1

2011年9月、フタバ産業にとって最大規模となr大型プロジェクト「PT.Futaba Industrial Indonesia設立プロジェクト」が始動した。インドネシアは、今後フタバ産業におけるアジアの重要拠点のひとつと位置付けられている。調達企画・生準管理・事業企画・生産技術をはじめ、様々な部署が集結し、法人設立、工場建設、雇用、生産を進行しようとしている。この大きなうねりは、これからどのように展開していくのか。

磯貝:今回のプロジェクトは、フタバ産業の子会社を設立してインドネシアに進出し、現地で部品生産を行うというものです。このプロジェクトで誕生する新会社は、子会社としては初の東南アジア域内での生産拠点になりますので、今後のアジア展開の中核となることでしょう。

時に身震いさえする「ゼロからのスタート」

── 大型プロジェクトを着実に遂行するために、フタバ産業の各部署から集められた精鋭たち。海外経験は異なれども、「アジア展開の重要拠点設立プロジェクトを必ず成功させたい」という熱い思いは共通しているようだ。まずはそれぞれの役割を聞いた。

磯貝:私は会社の設立申請が主な仕事であり、会社定款の登記が2011年12月中旬に完了しました。これまでも、中国など合弁会社の設立に携わりましたが、新規の会社設立は今回が始めて。国が違えば法律も違いますし、会社設立の手順も国によって異なります。もちろん、誰かがインドネシアの法律を一から十まで教えてくれるわけでもありません。本当に一から新しいことをやるという前提で、走りながら考えるということもよくありました。

鈴木:私は工場の設計を考える仕事に携わっています。何よりも工場が会社の基礎になりますので、物の入り方から出方までをシミュレーションしながらレイアウトを考えています。2004年から2008年まで、チェコの拠点開発を行っていましたが、当時、私が携わった時には、建屋設計が終わっており、設備について考えるだけで済みました。ところが今回は建物の設計から携わっています。自分が検討した工場が今後40年、50年とそこにあるかと思うと、大きな任務で身震いしますね。

酒井:生準管理のセクションでは、プロジェクトの日程管理を行っています。現在はエキゾーストマニホールドといういわゆるマフラーの受注にともない、生産準備に取り掛かっていますが、それぞれの部品をいつまでに作ってくださいなど、各部署に情報を展開して進捗をフォローしています。国内では進捗状況がつかみやすいものの、海外では新規ということもあり相手企業の状況が見えづらいということもあります。情報に誤りがあるとプロジェクトそのものに影響を及ぼすため、慎重にことにあたらなければいけません。

澤入:調達として、プレス部品や原材料の手配にあたっています。今回のプロジェクトでは、プレス部品はすべて外製で進めていますので、価格の交渉なども行っています。インドネシアでフタバ産業といっても、誰も知らないところからのスタート。新規の契約から始まり、部品の作り込み、指導などを重ねていく必要があり、すべてにわたって説明をしなければならない点は大変ですね。

今後のアジア展開の足がかりとなる拠点

── プロジェクトが進むに連れ、社内にも大きな変化が訪れている。今回のノウハウが社内の財産となることで、フタバ産業のこれからがより明確になったということだろう。各自が感じる今、そして未来形とは─。

鈴木:インドネシアの子会社が完成しても、スタート段階は10億程度の売上げ、これは市場に対してわずかなパーセンテージの生産量でしかありません。工場にはまだ余裕がありますから、いずれはそこにどんどん設備を入れて、将来的には当然プレス機も導入し、生産量を拡大していきたいですね。まずは5年後に、現地の合弁会社と同じ50億円規模の生産規模になることを目指します。そして今後のアジア展開の足がかりにしたいと考えています。プロジェクトで経験しているノウハウが蓄積されている点も、今後の海外プロジェクト拡大につながるのではないかと。

磯貝:確かにそうですね。これまで担当部署ごとに海外プロジェクトを完遂させたことは多々ありましたが、今回のような工場に本社機能を加えたフタバ産業全社としての動き、盛り上がりは初めてといってよいかもしれません。組織間がしっかりと情報共有できているインドネシアのプロジェクトがスタンダードとなり、今後の海外展開に活かされていくのではないかと思っています。

酒井:私は「横のつながり」もそうですが、社内の「縦のつながり」も最近強く感じています。普段の会議は現場の担当者同士で話が進むことが多いですが、インドネシアのプロジェクトでは上司と積極的に意見かわすことが多く、それぞれの過去の海外経験はとても参考になります。私たちが初めての経験ということで、時には迷ってしまうこともあるかもしれませんが、こうした縦のつながりにより一本の道筋が見えてきているというのが実感です。

世界に誇れる拠点のノウハウは、次のプロジェクト

── 社内ではすでに海外展開に関する次のプロジェクトが動き始めている。インドネシアのプロジェクトでは、競合他社には真似のできないフタバ産業の独自技術に裏付けされた強みがあらためて見えてきた。強みを活かして、世界に名だたるフタバ産業へと羽ばたいていく。

澤入:立ち上げにあたっては、新規の仕入先との信頼関係の構築から始める点に苦労しましたが、それはあくまでもベースづくりでしかありません。今後はこのインドネシアの拠点を世界に名だたるものとするために、品質の高さ、コストの安さを追求していきたいですね。目指すのは”世界最適調達”です。当社で作った部品が、世界のどこにでも通用するものになるのが理想です。

酒井:インドネシアプロジェクトとは別で、中国方面に会社を設立しようという動きもあります。これまでフタバ産業には、子会社設置のノウハウがないため、インドネシアの例が中国のプロジェクトのお手本となることでしょう。経験のない中で今後の参考になるように動かなければならないので、苦労も少なくありませんが、フタバ産業の未来を担っているという信念をもって、しっかりとした形を残していければと考えています。

アジアにおける重要拠点
インドネシア新会社設立Part2

2012年10月、プロジェクト発足から約1年後。 フタバ産業のアジアの重要拠点となるべく始動したプロジェクトは、1年を経て新たな局面を迎えていた。 当初の計画であった1年目で10億円という売り上げ目標に対して、既に約3倍の売上を見込める受注が決定した。 大幅に情報修正に伴い、人・モノ・設備すべてにおいて、体制を構築し直さなければならない・・・。 本格始動を目前に迎えた今、プロジェクトを牽引する中心メンバーの4人に迫った。

誰も想定できなかったほど、プロジェクトが大きくなってきている。

─── 彼らはプロジェクトの成功という目標を達成する為、互いに協力し合いながら、走り続けてきた。 発足から約1年が経過した今、何を考え、どのような課題に立ち向かっているのか、プロジェクトの現状を聞いた。

磯貝:まずは何より、このプロジェクト自体が1年前に比べて、規模がかなり大きくなりました。2012年の1月頃、ある自動車メーカーのボディ部品の一括受注が決まり、売上ベースで言いますと、計画当初の約3倍を見込んでいます。工場もスペースに余裕をもって建設しましたが、設備が色々と増え、既に手狭な状態になりつつあります。

澤入:私の担当は、自社で生産しない製品を調達先へ手配することです。 自社工場内で生産できる製品はどうしても限られてくるので、調達先にも協力してもらい、製品を製造していきます。その調達先に手配する製品の数も、1年前に比べ約数十倍に増えたので、手配やスケジュール管理がとても大変になってきています。

酒井:私は社内で製造する製品の日程管理を行っていますが、規模が大きくなったことにより、生産する製品の点数が多くなったので、生産スケジュールの調整や、進捗管理が大変難しくなりました。日本だけでなく、中国の生産工場も関係しているので、このプロジェクトに生準管理部から4人参加していますが、それでも全然人手が足りない状況です。

真鍋:私は2012年の7月までチェコに赴任していたので、帰国してから参加しました。生産技術部としてこのプロジェクトを担当していた鈴木さんがインドネシア新会社の工場長として赴任した為、その後任として日本からバックアップをしています。例えば、現地から「製造部の支援が欲しい」という要請があった時は、現地へ出張して支援をする人材を、日本の工場内で調整しています。 今回のプロジェクトは、たくさんの部署が関わっていますので、それぞれの部署で何が問題になっているか、見えづらいところがあります。ですから私が全体を俯瞰的に見て、プロジェクトが円滑に進むように、部署と部署との”架け橋”となる役割を担っています。

規模は計画当初の約3倍。
現地に何度も飛んでプロジェクトを推進してきた。

── ここ一年間、メンバーは必要に応じて現地に赴き、自分の目で確かめ、耳で聞き、直接コミュニケーションをとることで、プロジェクトを引っ張ってきた。

磯貝:事業企画としては、会社の登記や申請などに関わる仕事がメインになります。2011年の末頃から、月1回ぐらいのペースでインドネシアへ足を運び、現地のコンサルタントにも協力を仰ぎ、会社の重要な規則を作る準備をしたり、銀行口座を開設して入金したり、会社設立に必要な一連の業務を主体となって行いました。

澤入:現地では主に、調達先との価格交渉を行います。単に価格だけの話をするのではなく、製造工程のアドバイスや、納期の調整も行います。また、契約がまとまった後も、調達先の工場へ赴き、直接自分の目で進捗状況を確認します。プロジェクトの規模が大きくなったため、現地の調達先だけでも10社程と取引があるので、月に1回ぐらいのペースで現地へ行っています。

酒井:私はこれまでに1度、インドネシアへ1週間出張しました。調達企画部の澤入さんと一緒に、現地の調達先を訪問しました。日本と比べて品質管理は全体的に甘く、技術が高い調達先とそうでないところの差が大きいと感じました。直接足を運ぶことによって、現地の技術レベルを肌で感じることができたので、とても勉強になりました。

真鍋:私はまだインドネシアには行っていませんが、チェコに赴任していたので、海外で働くことで得られる経験の重みは実感しています。それまでは自分の部署の視点で仕事を捉えていたのですが、もっと広い視野で仕事全体を見渡すことができるようになりました。 プロジェクトは一つ一つの業務の積み重ねで動いているので、どの業務をどの部署が担っているかを知らないと、部署間の調整もうまくできないので、そういった面でチェコでの経験が今の仕事に活きていると思います。

海外で仕事をすると、自然と視野が広がっていく

── まだまだプロジェクトは進行途中。過去を振り返っている余裕などないが、それでもこの一年で得たものは少なくないはず。彼らがプロジェクトを通して感じた、海外で働くことの魅力、やりがい、そして今後の目標は―。

磯貝:海外で仕事をするということは、現地人スタッフとコミュニケーションをとることだと思います。語学留学とは違い、ビジネスなので目的をしっかりと持ち利害関係を調整しなければなりません。社会人として、新しい会社の設立に携れるというのは、とてもやりがいを感じます。今後は、会社を軌道に乗せ、利益の出る体制を構築していくことが最重要課題だと感じています。

酒井:実際に現地に行くことで、考え方や技術力の違いを肌で感じ、ビジネスをより広い視野で見られるようになったと思います。また、海外プロジェクトを実際に担当して、どれだけマメに現地と連絡を取り、コミュニケーションを取るかが鍵だと感じました。私は、インドネシアだけでなく、インド・タイ・北米・中国も担当しているので、今後、このプロジェクトで学んだことを活かしていきたいと思います。

澤入:このプロジェクトで感じたことは、「日本の常識は、海外の常識とは限らない」ということです。現地目線で考える事の難しさと大切さを痛感させられました。そのため、現地人スタッフと何事も一緒に取り組むように心がけました。 今後は、全ての取り組みが現地主体となり、利益が出せる事業体となってもらう事を目指したいです。今回のプロジェクトでは、海外でゼロから会社を立ち上げる仕事に携われたので、大変でしたが達成感はすごくありました。フタバ産業はこれからどんどんグローバル化が進んでいくと思うので、海外に興味がある学生の皆さんにはやりがいがあると思います。

真鍋:みなさんが言うように海外で仕事をすると、広い視野で物事を見られるようになり、違った視点も持てるようになると思います。現地の人や、赴任者の考え方が理解できると、日本で仕事をする上でも非常に役立ちます。 今回、部署と部署との「架け橋」となる役割としてインドネシアのプロジェクトに携わり、様々な情報が自分のところに集まってきて、発生した問題がどのように解決されていくかを目にする事ができました。その結果、さらに視野・知識が広がったと感じています。今後は、もっと多くの情報を自分でコントロールし、プロジェクトを取りまとめていけるようになりたいです。

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